日本の山や里山では、ツキノワグマ(本州・四国)/ヒグマ(北海道)に出会う可能性があります。最重要は「走らない・騒がない・背を向けない」。落ち着いて距離を取りましょう。
要点
- 走らない。背を向けず、熊を見ながら静かに後退。
- 子グマや獲物の死骸に近づかない(親グマが攻撃的になる)。
- 最接近したら、慌てずに体を大きく見せ、まとまって行動。スプレーは“最後の備え”。
シーン別:その場の正しい行動
遠くで見つけた(50m以上)
- 立ち止まり、静かにその場から離れる。フラッシュ撮影・大声・駆け足はNG。
近くにいると気づいた(〜50m)
- 背を向けず、ゆっくり後退。静かに声をかけながら距離を取る。可能なら樹や岩などを自分と熊の間に置く。
にらみ合いになった/威嚇突進(ブラフチャージ)
- 走らない。落ち着いて距離を取りつつ、熊が止まったらさらに後退。多くは引き返す。
接近が止まらない/逃げ場がない
- まとまって自分を大きく見せ、強気に対応。スプレー準備(有効距離は製品表示に従う)。退避できるなら車内や建物へ。
万一、接触・転倒した
- 頭・首・顔を腕で守り、丸くなって重症化を避ける「防御姿勢」。
絶対にやらないこと(NG)
- 背を向けて走る/奇声を上げる/石を投げる:熊の攻撃性を高める。
- 子グマへ近づく/撮影する:近くに母グマがいて危険。
- 獣の死骸へ近づく:餌を守ろうと攻撃的になる。
事前の備え(出会わない工夫)
- 音で存在を知らせる:熊鈴や笛・ラジオ・会話は予防に有効。ただし“無敵”ではないので過信せず、状況に応じて声や手拍子も組み合わせる。
- 行動時間・ルート選び:薄明薄暮・藪や沢沿いは慎重に。痕跡(足跡・糞)を見たら引き返す。
- 犬は必ずリード:ノーリードは遭遇・事故の誘因。
- 熊撃退スプレー:最後の防御手段として携行・訓練。風向き・距離・噴射時間は事前に確認。
よくある誤解のアップデート
- 「熊鈴だけで安心?」 → 鈴は有効場面もあるが万能ではない。人の声は逃避効果が高いとする研究報告も。複数手段を併用。
- 「木に登れば安全?」 → 熊も登る。退避は“距離と遮蔽物”が基本。
目撃したら通報
緊急時は110/119。危険が去った後の目撃情報は自治体へ(地域の注意喚起に活用されます)。



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