津波避難ビルとは

未分類

3要点:①定義と他施設との違い/②見つけ方と選び方/③当日の使い方と家族ルール


定義:津波避難ビルは“その場で上へ逃げる”ための公共に開かれた建物

  • 津波避難ビルは、高台まで逃げ切れない地域で一時的に津波から身を守るために、自治体と所有者が協定や指定で住民に開放する上層階や屋上を備えた建物のこと。避難“所”のように長期滞在する場所ではない(津波がおさまったら、指定避難所へ移動)。
  • 制度上は、自治体が「指定緊急避難場所」(災対法)や「指定避難施設」(津波防災地域づくり法)として位置づける運用が整理されている(旧「ガイドライン」は2017年に整理・廃止)。

どう違う?——“避難所”や“緊急避難場所”との関係

  • 緊急避難場所:災害の危険からただちに逃れる短時間の退避場所(広場・高台など)。
  • 避難所:被災して生活する場所(学校体育館など)。
  • 津波避難ビル津波専用の一時退避に使う建物の上層階・屋上。位置づけは自治体が上記のいずれかとして指定する。

見つけ方:日頃から“地図+現地サイン”でダブル確認

  1. 自治体のハザードマップ・公開リスト
    • 市区町村サイトで「津波避難ビル」「指定緊急避難場所(津波)」の一覧や地図を確認。
  2. 現地サイン(JIS図記号)
    • 「津波避難ビル」「津波避難場所」などの統一ピクトで示される。建物入口や周辺の誘導標識に注目。

選び方:“高さだけじゃない”——構造・位置・管理が鍵

  • 法制度の考え方
    • 構造上:津波に対して安全な構造方法(RC/SRC等)。
    • 避難上基準水位(想定浸水高)より上に有効な避難場所を設け、そこまでの経路が確保されている。
    • 管理上発災時に開放される等の運用が担保。
  • 例(浜松市の指定基準)※自治体で異なる
    • **RCまたはSRC造/3階建以上/新耐震(1981年6月以降)**を満たす等。地域で条件が違うので必ず地元基準を確認。

誤解注意:「3階ならどこでも安全」ではない。想定浸水高+余裕高を超える階(屋上)まで安全に上がれる経路があることが重要。


いざという時の使い方(当日の行動プロトコル)

  1. 揺れたらすぐ“自助判断”
    • 強い長い揺れ・緊急地震速報・津波警報等→徒歩で最寄りの津波避難ビルへ直行(車にこだわらない)。
  2. 入口→階段→上層へ一直線
    • 鍵の解放・開放扉の運用は自治体と管理者の取り決め。人の流れを妨げず階段で上へ。
  3. 長居しない前提
    • 第一波後も複数波が来る。指示が出るまで上層待機し、状況が落ち着いたら指定避難所へ移動。

家族ルール:通学・通勤・自宅で“それぞれ3つ”先に決めておく

  • 第一候補・第二候補のビル名
  • 徒歩ルート(階段位置・非常口まで)
  • 合流ルール(到着の合図/待機時間/次の避難所)
    ※地図にピン留めし、現地でサインの位置と屋上導線を確認しておく。

よくある誤解と対策

  • 車で行けば速い? → 渋滞・冠水・漂流物で逆に危険徒歩+階段が基本。
  • 海から遠いから安心?河川遡上で内陸も浸水あり。想定図で確認
  • 屋上に上がれない?管理協定や運用計画で開放される想定。平時から開放方法の掲示を確認。

まとめ

津波避難ビルは「その場所で上へ逃げるための、一時的な命の砦」。高さだけでなく、構造・導線・運用が揃ってはじめて機能します。今日、地元の公開リストと現地サインを確認し、通学・通勤先まで**“3つの候補”**を決めておきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました