避難所の現状
皆さんは地震や豪雨などの災害が発生した時、避難所に逃げると思います。
内閣府による調査(令和6年11月1日時点)では全国に108,638箇所の避難所が設置されています。しかし、約10万箇所しかありません。日本の総人口は、およそ1億2433万人(1月1日現在NHKから引用)です。
東京都で見てみると人口は約1,400万人です。それに対して避難所の収容人数は約320万人です。これで見ると東京都の避難所の収容人数は2割程度の方のみ避難所に入ることができます。
このように日本は災害大国であるにも関わらず避難所が不足しています。
もう一つの避難所として話題を生んだのが車中泊避難です。
車中泊避難が知られるようになった
車中泊避難とは、災害発生時に避難所や自宅ではなく、車内で一時的に避難生活を送る方法です。避難所の混雑や自宅の倒壊リスクを避けるため、避難方法のひとつとして選択をする人が増えています。
この車中泊避難が話題になったのは今から9年前に発生した熊本地震です。
熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5、最大震度7の前震とされる地震が発生し、その後、28時間後に同地域を震源とするマグニチュード7.3、最大震度7の本震とされる地震が発生した。二度の震度7を観測する地震で死者は270名を超えました。
そして、当時熊本県では855の避難所が開設されました。しかし、避難者数は最大で183,882人にもなりました。そこで、避難所に入れない方が自身の車を避難所代わりにしたのです。
メリット
車中泊避難のメリットを紹介します。
- プライバシーが守られる
- ペットと避難ができる
- 感染症予防
最近では避難所にパーテーションなどの仕切りが設置されるようになりましたが全ての避難所に設置されているかと言われるとそうではありません。車中泊だとカーテンなどを付けるとさらにプライバシー保護になります。
デメリット
次は車中泊避難のデメリットです。
- 健康的リスク
- 人数が限られる
- 道路状況に左右される
車中泊避難の代表的な問題は健康リスクです。その中でもエコノミー症候群が問題視されています。
足や下半身に出来た血栓(血液の中に生じる血の塊)が、血管の中を通り肺の血管に詰まる事で生じる病態をエコノミークラス症候群といいます。
長時間座ったままでいると、足の血液循環が悪くなります。すると血液の流れが滞ると血栓ができやすくなり、動き出す事で急に血流が促進され、血栓が血流によって運ばれて肺で血管を詰まられてしまうのです。
最悪の場合死亡する可能性があります。
さらに車中泊避難では季節によっても対策を考えなければなりません。夏場は熱中症のリスクが高まりますし冬場は雪が降ってマフラー部分に雪が積り車内に一酸化窒素が充満してしまうなどの可能性があります。
まとめ
日本は全国的に避難所の不足が問題となっています。災害時の避難先の一つとして車中泊避難が挙げられます。
車中泊避難はメリットもありますが健康的リスクがあるなどのデメリットも生じます。災害の被害状況や避難所の状況等を考え最終的な避難所として車中泊避難を考えるべきです。



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