大雪や吹雪の日、渋滞や事故で道路が止まると「車が動かない=立ち往生」が起きます。
怖いのは、寒さだけじゃなく 燃料切れ・トイレ問題・一酸化炭素中毒。
この記事では、車の中で命を守るために「その場でやること」と「備えるもの」を、順番にまとめます。
まず最初の10分でやること(行動の優先順位)
立ち往生したら、焦って無理に動かそうとせず、次を優先。
① 安全確保(追突・雪崩れを避ける)
- ハザード点灯、可能なら路肩へ(無理ならそのまま)
- 周囲を見て、トンネル出口・急カーブ・斜面の下など危険なら、可能な範囲で位置調整
- 夜間は反射材(ライト反射・三角表示板)があると強い
② 情報を取る(状況把握)
- 道路情報(NEXCO、国道事務所、自治体、ラジオ)
- 近くの道の駅・SA/PAの有無
- 同乗者がいるなら役割分担(情報/防寒/トイレ/連絡)
③ 連絡(助けを呼べるうちに)
- 110/119は「緊急の危険」があるとき
- それ以外は、道路管理者・保険ロードサービス・JAFなどに連絡
- 位置は「道路名・キロポスト・標識・近くの施設」で伝える(スマホの位置情報も)
服装:車に“冬山装備”の発想を入れる
車内はエンジンを切ると一気に冷えます。薄着で乗っていると、低体温のリスクが上がります。
立ち往生を想定した「基本セット」
- アウター(防風):ダウン/厚手ジャケット
- 中間着(保温):フリース・ニット
- ベース(吸汗):ヒートテック等でもOK(汗冷えしにくいもの)
- 帽子・手袋・ネックウォーマー:体感が激変します
- 厚手の靴下+可能なら替え(濡れると一気に冷える)
コツ:「普段着+車に置きっぱなしの防寒一式」を作っておくと強い。
毛布・寝袋:体温を守る“最優先アイテム”
立ち往生では、暖房が使えない時間が必ず出ます。毛布は命綱。
あると安心な順
- 寝袋(封筒型でもOK):毛布より保温力が高い
- 厚手毛布(人数分が理想)
- アルミブランケット(軽い・安い・非常用)
- カイロ(貼るタイプ+足用があると良い)
**ポイント:**体は「首・脇・股(太い血管)」を温めると効率が良いです。
スコップ:脱出と換気(命を守る)の両方に使う
スコップは「スタック脱出」だけじゃなく、後述の一酸化炭素中毒対策で超重要。
使いどころ
- タイヤ周りの雪を掘る
- 轍(わだち)をならす
- 砂・猫砂・滑り止めマットと併用して脱出
- マフラー周りの除雪(超重要)
**おすすめ:**車載用の小型(折りたたみ)スコップでOK。スノーブラシもあると視界確保に便利。
携帯トイレ:立ち往生の最大ストレスを消す
冬の渋滞で一番困るのがトイレです。特に子ども・女性・高齢者がいると深刻。
目安(最低ライン)
- 1人あたり 1日3回分 × 2日分
(例:2人なら12回分。余裕があるなら+α)
あると快適になるもの
- 目隠し(サンシェード・ポンチョ・大判タオル)
- 消臭袋(BOSなど)
- ウェットティッシュ、手指消毒
- 使い捨て手袋
コツ:「トイレは我慢しない」。我慢は体温低下や体調悪化にもつながります。
一酸化炭素中毒対策:これが最重要
立ち往生で本当に怖いのが 一酸化炭素(CO)中毒。
雪でマフラーが塞がれると、排気が車内に入りやすくなり、気づかないまま意識を失う危険があります。
絶対にやること
- マフラー周りを雪で塞がない(こまめに除雪)
→ スコップで「出口まわり」を必ず開ける - エンジンをかけるなら、換気をセットで考える
→ 窓を少し開ける/外気導入にする(内気循環だけにしない) - 風向き・吹き溜まりで、またすぐ塞がるので定期チェック
こんな症状が出たら要注意
- 頭痛、吐き気、めまい、眠気、ぼーっとする
→ すぐにエンジン停止・換気・車外へ(安全確保したうえで)・救助要請
**さらに安心:車用の一酸化炭素警報器(COアラーム)**があると、気づける確率が上がります。
エンジンをかける?かけない?(燃料管理)
暖を取るためにエンジンを回し続けると、燃料が尽きます。
基本は「短時間運転+保温」の組み合わせ。
- 可能なら、10〜15分だけ暖房 → エンジン停止 → 毛布で保温
- 燃料はできれば常に「半分以上」を目安に(冬の保険)
※状況(気温、同乗者の体調、救助までの見込み)で変わるので、無理はしない。
まとめ:立ち往生は「寒さ」「トイレ」「中毒」を同時に対策する
雪の日の車トラブルで大事なのは、運転技術よりも “止まった後の生存力”。
- 服装:冬山発想で防寒を厚く
- 毛布:エンジン停止に備える
- スコップ:脱出+マフラー除雪
- 携帯トイレ:ストレスと体調悪化を防ぐ
- 一酸化炭素中毒:マフラー除雪&換気が命



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