— 窓 → 床 → 体の順で熱を守る/モバイル暖房は安全最優先
はじめに
寒波の停電では、「発熱する」より「熱を逃がさない」が先。まず“外へ逃げる熱”を減らし、次に“足元と体を守る”。最後に安全に使える熱源で補強します。今日すぐできる行動と、事故を起こさない運用をまとめました。
戦略1|窓を最優先で断熱する(熱は窓から逃げやすい)
10分でできる簡易二重化
- カーテン:厚手を二重に。夜は必ず閉め、床まで届く長さに。
- すきま風:すきまテープ/ドラフトストッパー(ドア下)で封じる。
- 簡易“二重窓”:
- **養生テープ+透明フィルム(ラップや梱包フィルム可)**で窓枠に“空気層”を作る
- or **プチプチ(気泡緩衝材)**を窓に貼る(気泡を室内側へ)
- 日中は南面のカーテンを開けて日射を取り込み、日没前に閉める。
小ワザ:カーテンの裾に洗濯バサミや重りを付けて床面まで密着 → 冷気の落下流を抑える。
戦略2|床と足元を断熱する(体感が一気に変わる)
- ラグ+下に段ボール・銀マットで“二層”にする(冷放射を遮断)。
- スリッパ/厚手靴下/レッグウォーマーで“末端”を保温。
- ベッドや座る場所の下に断熱マット。冷たい床に直接座らない。
- 就寝時は床から15cm以上の高さ(マットや簡易ベッド)を確保。
戦略3|体を守る(レイヤリング&小さな発熱)
レイヤーの基本
- 肌着(化繊orウール)→中間(フリース/ニット)→**外側(防風)**の3層。
- 首・手首・足首・腰を重点保温(マフラー、腹巻、アーム/レッグウォーマー)。
温める習慣
- 温かい飲み物・スープで内側から発熱。
- 1時間ごとに1–2分の軽い体操で血行アップ。
- カイロは布越しに/就寝時は使わない(低温やけど防止)。
低体温の注意:強い眠気・言動のろさ・震えが止まらない→速やかに温かい室内/毛布/甘い飲み物。改善しなければ119。
戦略4|“小さな空間”に熱を閉じ込める(ゾーニング)
- 家の中で一番小さく・窓が少ない部屋に集まる。使わない部屋はドアを閉める。
- 室内テント/こたつ布団の天蓋/毛布で囲いを作り、空気量を減らす(人の体温も暖房になる)。
- 就寝は重ね掛け(掛け→毛布→掛けの順だと保温◎)。
- 湯たんぽはタオルで包み、就寝中は体に固定しない。熱湯は避け、フタの閉め忘れに注意。
戦略5|モバイル暖房を“安全に”使う(最終手段)
燃焼系(石油ストーブ/カセットガスヒーター等)
- 換気:1時間に数分の換気を必ず。CO(一酸化炭素)警報器があると安心。
- 周囲1mは可燃物を置かない。上方の空間も確保。耐熱マットの上で使用。
- 就寝中は消す。子ども・ペットが触れない配置に。
- 燃料保管:直射日光・暖房器具近くNG。漏れたら使用中止。
- 絶対にやらない:
- 室内で炭・七輪・BBQコンロ/発電機を使う
- ガスコンロを暖房代わりに長時間燃やす
- 車庫・閉め切った車内でエンジン暖房
蓄電池+低消費電力の活用
- ポータブル電源がある場合は電気毛布(弱~中 20–60W)や湯たんぽ作りに限定し、**ヒーター類(数百~千W)**は避ける。
- 延長コードは定格内・巻いたまま使わない(発熱防止)。
初動10分でやること(停電になったら)
- カーテン・内扉を閉めて容積を減らす。
- 服を1枚足す/首・腰を保温。
- 家族に集合部屋を宣言、寝具・毛布を持ち込み“囲い”を作る。
- 冷蔵庫は開閉最小、スマホは省電力モード。
- ガス・水が使える間にお湯を作り魔法瓶へ(湯たんぽにも転用)。
まとめ
停電下の寒波は、「窓」→「床」→「体」の順に熱を守り、最後に安全装置と換気が担保できる熱源で“足りない分”だけ補うのが正解。
— **熱を作る前に、逃がさない。**これが命と体力、そして火災・中毒事故を防ぐ最短ルートです。



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