避難経路確保
- 強い揺れの直後~余震の合間に、玄関ドアを1枚開けておく。
- 開ける順は「玄関>(必要なら)窓・バルコニー>室内ドア」。
- 日頃から“戸当たり(枠との擦れ)”と“玄関までの通路”を整えておく。
なぜ「1枚開ける」?
地震では枠の歪み・建具のズレでドアが噛み込み、外へ出られなくなることがあります。先に出口を確保しておけば、余震・火災・津波等で速やかに退避できます。
※揺れている最中は無理に移動しない。机・布団などで頭部保護→揺れが収まったら開けるが基本。
開ける順(シンプル版)
- 玄関ドア
- 鍵・チェーン・サムターンを外し、半開き~ドアストッパーで固定。
- ドアクローザーが強い場合はドアストッパー/雑誌の楔で“戻り”を防ぐ。
- (必要なら)窓・バルコニー
- 逃げ道の第2候補として1箇所だけ開け、落下物のない側を選ぶ。
- 室内ドア
- 廊下の流れを作る位置を1~2枚。全部は開けない(落下物が連鎖しやすい)。
戸当たり点検(平常時に3分)
- 紙テスト:A4用紙を枠とドアの隙間に差し込み、上下左右に動かす。引っ掛かる場所=歪みの兆候。
- ラッチ確認:静かに閉めてラッチが軽く掛かるか。固い/斜めなら受け金具のズレ。
- ヒンジ・ドアクローザー:ガタつき/油染みの点検。
- 兆候があれば早めに調整(管理会社・工務店へ)。地震当日に“突然閉じない/開かない”を防ぐ。
通路確保(玄関までの“動線設計”)
- 玄関~廊下に背の高い家具を置かない。
- 落ちる物(姿見・額・レンジ台)はL金具/転倒防止。
- 靴・懐中ライト・手袋を玄関に常備(夜間・ガラス散乱対策)。
- 通路幅60cm以上を維持(人一人+ヘッドライトで通れる幅)。
ケース別ポイント
マンション
- エレベーターは使わない。階段位置を家族で共有。
- 玄関ドアは内開き/外開きを事前確認。内開きは室内側の転倒物で塞がりやすいので通路を広めに。
- 共用部の防火扉が自閉する建物は、閉じても動線が保てる想定でルートを決める。
一戸建て
- 玄関が塞がれた場合の第2出口(勝手口・掃き出し窓)を決めておく。
- ガレージのシャッターは停電で動かない可能性。人通口の有無を確認。
夜間(就寝時)
- 枕元:ヘッドライト/厚底スリッパ/軍手。
- 揺れが止まったらヘッドライト→玄関1枚オープン→靴装着→情報確認。
NG行動(やりがち)
- 揺れている最中に走ってドアへ向かう(転倒・落下物で負傷)。
- 全部のドア・窓を開ける(落下物の通り道を作る)。
- ドアをこじ開けて破損(以後の閉鎖が不能になり延焼・防犯に弱くなる)。
- エレベーターで安否確認に向かう。
5分でできる“今日の準備”
- **ドアストッパー(楔)**を玄関足元に固定配置。
- 鍵束をフックに吊るし定位置化。
- 玄関~廊下の通路を片付け、背の高い物は固定。
- 紙テストで戸当たり確認→気になれば早めに調整。
- 家族合言葉:「出口を先に作る」。



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