いちばん危ないのは“充電中”。 しかも、高温・衝撃・充電ミスが重なると一気にリスクが跳ね上がります。
モバイルバッテリーの発火原因と予防
- 発火は熱暴走(内部短絡・過充電・外部加熱など)で起きる。夏は特に件数が増える。
- 予防の柱は高温×/衝撃×/充電環境を正しく。充電中の事故が最多クラスなので“目の届く場所”で。
- 万一のときは距離→大量の水で冷却・消火→119。消火後は可能なら水没状態で管理。
なぜ発火する?
リチウムイオン電池は可燃性の電解液を含み、内部ショートや過充電、外部からの加熱で温度が急上昇すると“熱暴走”により発煙・発火に至ります。事故は年々増加傾向で、6〜8月に特に多くなります。
よくある“発火につながる行動”5つ
- 高温放置
真夏の車内・直射日光の当たる窓際などは厳禁。実際に車内放置が引き金になった事例があります。 - 充電ミス(寝具の上/可燃物に近い/散らかった場所/非純正品)
充電中の出火が約半数。充電は整理された場所で、指定の充電器・ケーブルを使用。起きている間に行うのが基本。 - 落下・圧迫などの衝撃
内部が損傷し内部短絡のきっかけに。 - 劣化・膨張・異臭を“無視”
熱い/膨らむ/匂い・異音は即中止。再使用しない。 - 粗悪品/リコール品の継続使用
PSEマークがない製品は販売自体が禁止(2019年2月1日以降)。購入前後にリコール情報もチェック。
今日からできる予防12か条
- 高温×:直射日光・車内放置・ヒーター付近に置かない。
- 充電は“目の届く場所”:寝具の上・紙類の近くは避ける/起きている時に。
- 指定の充電器・ケーブルのみ使う(電圧・出力が適合したもの)。
- 通気の確保:充電中に重ね置き・覆うのはNG。
- 衝撃×:カバンの底に入れて重いものと押し潰さない。
- 異常サイン(発熱・膨張・異臭・異音)を感じたら即中止→隔離。
- PSEマーク確認+販売者情報・取説・保証の有無を確認。
- リコール確認(メーカー/公的サイト)を習慣化。
- 不燃性ケースで保管(万一に備えて)。
- 水濡れ後は使わない(乾かして再使用は危険)。
- “捨て方”を確認:混ぜて捨てると収集車・処理施設の火災原因に。自治体の回収へ。
- 飛行機ルール:機内持込み限定、端子の短絡防止。多くの航空会社で100Wh以下は可(預け入れ不可)。詳しくは各社規定を必ず確認。
異常が起きたら(初期対応の順番)
- 距離をとる:周囲に声かけ、可燃物を遠ざける。
- 大量の水で冷却・消火(可能なら水没状態で温度を下げ続ける)。※安全確保を最優先。
- 119番通報:安全な場所から。再使用は絶対にしない。
※リチウムイオン電池は水での冷却・消火が有効と公的機関が案内しています。消火器も併用可。勢いが強い場合は無理に近づかないでください。
買うときのチェックリスト
- PSEマーク(本体表示)/事業者名・定格の記載が明確。
- 取説に推奨充電器・ケーブルの案内がある。
- Wh(ワット時)表示がある(飛行機ルールの確認に必須)。
データで見る“いま”
- 東京消防庁(令和5年):出火時の状態は充電中49.1%、非充電中38.9%、使用中6.0%。充電中が最多。
- NITE(2020–2024):リチウムイオン電池関連事故1,860件、約85%が火災。モバイルバッテリーが最多の製品群。夏季に増加。
ワンフレーズまとめ
「高温×・衝撃×・充電は見守る」──これだけで発火リスクは劇的に下げられます。 万一は水で冷却→119、処分は正しい回収へ。



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