日本での火山の存在
皆さん、日本は世界有数の「火山大国」と言われていることを知っていますか?
日本全国には、過去約1万年以内に噴火した火山や現在活発な噴気活動のある火山である「活火山」が全国に111存在しています。(令和7年8月現在)
そのうち、火山防災対策の充実を図るため、今後100年程度の中長期的な噴火の可能性及び社会的影響を踏まえ、活動火山対策のために観測、測量、調査及び研究の充実等が必要な火山として富士山、箱根山、霧島山、桜島などを含む活火山始め、現在50の火山が常時観測火山となっています。
常時観測火山とは気象庁が24時間体制で「常時観測・監視」をしている活火山になります。

火山災害
火山災害はいのちを奪う災害になる可能性があります。主な火山災害の種類について紹介します。
大きな噴石
噴火によって火口から飛び出すおおむね20cmから30cm以上の岩石。避難するまでの時間的余裕がないことが多く、登山者等の命に関わる災害になります。
平成26年(2014年)9月27日に御嶽山の山頂で噴火。大きな噴石が火口から約1kmの範囲に飛散し、火砕流や噴煙も発生。噴石等で死者・行方不明者合わせて63人の被害が出ました。

火砕流
高温の火山灰や岩石と、火山ガスなどが一体となって、山の斜面を流れる現象。速度は時速百km以上、温度は数百℃に達することもあり、破壊力が大きくて極めて危険です。

雲仙岳の噴火活動は4年3か月続きました。また、警戒中だった消防団員や警察官、報道関係者らを含む犠牲者も出しました。
溶岩流
マグマが火口から噴出して地表を流れ下る現象です。流れる速度は比較的遅いものの高温のため、流れる経路にある建物や道路、農耕地、集落などを広範囲に焼失させます。

小さな噴石・火山灰
噴石のうち直径2mm以上のものを「小さな噴石(火山れき)」、直径2mm未満のものを「火山灰」といいます。風によって遠方まで拡散するため、建物、農作物の被害や航空機など交通機関に影響を与えます。

火山ガス
火山活動により地表に噴出するガスのことです。水、二酸化硫黄、硫化水素、二酸化炭素などの成分が気体となって放出されます。成分や濃度によっては人体に悪影響を及ぼします。

火山泥流・土石流
火山噴出物と水が混合して地表を流れる現象を「火山泥流」と言い、火砕物が沢に入る、火口から熱された水があふれ出す、降雨により火山噴出物が押し流されることなどが原因となって発生します。また、水と土砂が混合して流れ落ちる現象を「土石流」と言います。

火山防災
気象庁では、平成19年から、噴火災害軽減のため自治体や報道機関を通じて住民や登山者等に向けて火山に関する防災情報をお知らせしています。
火山防災情報として、「噴火警報・予報」、「噴火速報」、「降灰予報」などを発表しており、近隣の住民のみならず、登山者や旅行者のかたにも広く知っていただく必要があります。


噴火警戒レベル
「噴火警戒レベル」は、火山活動の状況に応じてどの範囲まで危険か、何をしたらよいか(とるべき防災対応)を5段階に区分して噴火警報とともに発表しています。常時観測火山である50火山のうち、49火山(令和7年8月現在)で噴火警戒レベルが運用されています。

介護や要配慮者は警戒レベル3で避難の準備又は避難をしてください。
まとめ
日本は世界有数の「火山大国」です。現在でも活火山は111が存在しています。その中でも常時観測火山は50で24時間体制で監視を続けています。
火山災害は命を奪う災害の一つです。気象庁やラジオ、テレビなどで情報を収集する必要があります。そして、活火山の付近に住んでいる方だけでなく登山をする予定の方は各自治体が出している火山ハザードマップ等を確認のうえ登山計画を立てるようにしてください。



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